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2012 年02 月26 日

もどき飲料

1994年当時にはビールの税収は約1兆6千億円ありました。この年に酒税法が改正されて、ビールと発泡酒を使用される麦芽の比率で、麦芽比率67%以上がビールで以下が発泡酒と税率を区分しました。発泡酒はさらに、50%以上67%未満、25%以上50%未満、25%未満の3つに分かれ、麦芽比率が25%未満のものは税金が最も安いということでした。それでサントリーは1994年に麦芽比率67%を僅かに下回る発泡酒「ホップス」を、サッポロは1995年に麦芽比率25%未満の「ドラフティー」を発売しました。「ビールと味はそれほど変わらないのに税金の分だけ価格が安い」と発泡酒市場が拡大していく中で、1998年にはキリンビールが「麒麟淡麗〈生〉」を発売し、2001年にアサヒビールも「本生」で発泡酒市場に参入し発泡酒市場が更に大きく拡大しました。 

2003年に酒税法が追い打ちをかけるように改正されると、麦芽比率に拘らない、アルコール分が10度未満でビールや発泡酒以外の酒類で発泡性を有する「第3のビール」という商品が開発されました。商品の缶に「その他の醸造酒(発泡性)」とか「リキュール(発泡性)」とかと明記されているように、「リキュール」に分類される麦芽使用率50%未満の麦芽を原料とする発泡酒にスピリッツを加えた物や、その他の醸造酒に分類される糖類・ホップ・水及び大豆たんぱく・エンドウたんぱく・とうもろこし等を原料として発酵させた「ビールもどき」の物が「第3のビール」として発売されるようになりました。
 
昨年のビールの税収は発泡酒やその他の醸造酒やリキュールを加えても1兆円を大きく落ち込みました。コンニャクや豆腐を、肉だ魚だと勧められているのと同じようなものです。で、「ぴるぜん」はビァホールですので普茶料理はお出ししていません。
 

 

 

投稿者:ぴるぜんat 21 :13| 日記